頚椎椎間板ヘルニアとは?

頸椎椎間板内の髄核が線維輪を突破し、脊柱管内に突出した状態を椎間板ヘルニアと呼ぶ。ヘルニアが神経根を圧迫した場合には、神経根障害を呈し、脊柱菅狭窄症を併せ持って脊髄を圧迫した場合には脊髄障害を呈する。

椎間板ヘルニアの原因
椎間板ヘルニアの原因

原因と発生メカニズム

椎間板ヘルニアの原因

遺伝的素因に併せて、椎間板に力学的な負荷が繰り返し加わる事によって椎間板が変性し、髄核が線維輪を破って移動する事によって発症する。頚椎に過度な外力が加わることにより外傷性に発症する場合と、慢性的な負荷が加わることにより発症する場合がある。

症状

椎間板ヘルニアの症状

椎間板ヘルニアの症状は大きく分けて、神経根のみの圧迫症状を呈する神経根症型、脊髄の圧迫症状を呈する脊髄症型、その両者を併せ持つ脊髄神経根症型がある。
神経根症型の症状としては、頸部から上肢にかけて生じる激しい放散痛、しびれがある。また、その障害神経根の支配する領域の麻痺症状として、筋力低下、知覚麻痺、深部腱反射の低下、消失を認めることもある。疼痛領域や麻痺の範囲から傷害されている神経根の高位を診断することが可能である。
脊髄症型は圧迫部位以下の運動・知覚障害が出現する。その症状は多彩であるが、症状が進行すると痙性四肢麻痺を呈し、手指の巧緻性の障害、歩行障害が出現する。

青森市さいとう整骨院の治療法

椎間板ヘルニアの治療法

■整形外科の受診が必要となる場合
①エコー(画像診断装置)で骨折、脱臼の疑いがある場合
②ジャクソンテスト、スパーリングテスト、肩引き下げテストによって疼痛が再現、増強される場合
③明らかなしびれ、筋力低下、知覚麻痺、深部腱反射の低下、消失を認める場合

■治療法
X線で骨折等の所見、頸部ヘルニアテスト陽性を除外した上で、筋緊張緩和や鎮痛を目的としておこなう。
まずエコー(画像診断装置)で患部の状態を確認後、座位で頸部の疼痛誘発可動域と疼痛部の確認。次に頭の重みを免荷した背臥位や側臥位で同様な動作を行わせ患部の確認をする。そして疼痛部に超音波治療と干渉波治療、筋緊張緩和のためにマッサージを施します。治療後に患者様を背臥位で頸部を下から持ち上げるように触診して筋緊張が緩和されていれば終了です。

■症例 
社会人、男性
職種:デスクワーク
主訴:一ヶ月前から仕事をしていると指先にしびれが出現した。日を増すごとに症状が悪化したのでさいとう整骨院を受診。初診時にジャクソンテスト陽性。右上肢の神経障害と上腕二頭筋の筋力低下がみられたため整形外科の受診をすすめた。レントゲン、MRIの結果、頸椎椎間板ヘルニアの診断がされ、専門医での治療をすることになった。

社会人、男性
職種;デスクワーク
主訴:5年前に椎間板ヘルニアの手術をした。それ以来状態は安定していたが最近になって指のしびれと筋緊張がみられたためさいとう整骨院を受診。初診時にジャクソンテスト、スパーリングテスト、肩引き下げテストが陰性だったため、干渉波、超音波、マッサージを施し。一週間ほど経過観察した。
<治療の経過>
初診7日後は運動痛、神経痛、しびれが消失し、明らかな筋力低下、知覚麻痺、深部腱反射の低下もないため治療終了としたが、また今後再発するようであればすぐに来院していただくように促した。

頚椎椎間板ヘルニアでお困りの方は「青森市さいとう整骨院へご相談下さい」