骨折の症状

骨折の主な症状
骨折すると、以下のような症状が現れます:
・内出血・腫れ・熱感・水ぶくれ(血性水疱)
・患部の変形や異常な動き(異常可動性)
・安静にしていても痛む(安静時痛)
・発熱やあざ、皮膚の変色
・歩けない・動かせないなどの機能障害
特に骨のずれ(転位)がある場合は、外見から変形がわかったり、不自然な動きが見られます。
さらに、重症の場合は以下のような合併症を伴うこともあります:
- 神経損傷
- コンパートメント症候群(筋肉や神経の圧迫)
- 脂肪塞栓症(脂肪が血管に詰まる)
骨折の治療
🔶酸素カプセル
~骨折の早期回復を目指すあなたへ~
酸素カプセルは、骨折の治癒を早めるためのサポートとして非常に有効です。
🔶保存療法
軽度の骨折や疲労骨折の場合は、この保存的治療で対処するケースがほとんどです。
保存療法とは包帯や添え木、ギプスを用いて骨折した部位を固定し自然に骨癒合を待つ方法です。骨はリモデリング機構(骨折箇所を細胞が勝手に治してくれる)が働くため、折れてもいずれは治ります。しかし、骨の断端が大きくずれている場合はうまく付着しないので、手や器具を使って皮膚の上からずれた骨や関節の位置を正しい位置に戻す「徒手整復(としゅせいふく)」を行ってからギプスなどで固定します。
🔶手術
重度の骨折は整復してもすぐに元に戻ってしまうため手術を行います。手術的治療にはいくつかの方法がありますが、骨折の状態や折れた部位などから総合的に判断されます。
酸素カプセル
~骨折の早期回復を目指すあなたへ~
酸素カプセルは、骨折の治癒を早めるためのサポートとして非常に有効です。
骨折ランキング
当院の統計による骨折ランキングをご紹介します。
【第1位】腰椎分離症・すべり症
サッカーやバスケット、ハンドボール、陸上などの球技に多く見られ、体幹を回旋した際に腰部に痛みが発生します。腰椎分離症からすべり症に発展するケースがありますの無理に動かさず、安静を保ちましょう。
【第2位】指・趾骨骨折
格闘技やラグビー、剣道、バスケ、陸上に多く見られます。足を踏まれた、ボールがぶつかった、などで骨折します。
【第3位】肋骨骨折
サッカー、格闘技などのコンタクトスポーツに多く見られ、痛みや息苦しさ、吐き気などの症状が挙げられます。痛みで寝返りができない、身体を少しでも動かすと痛いなどの症状が続きます。
【第4位】手首骨折
ラグビー、アメフト、柔道、サッカー、バスケ、ハンドボールに好発します。手の感覚・知覚・運動障害などの症状がみられます。手首の変形が目立つのが特徴です。
骨折と骨挫傷の違い
・骨が外力によって折れることを完全骨折
・骨にひびが入った状態を不完全骨折
・不完全骨折まで行かない状態、つまり骨の内出血をおこしている状態が骨挫傷
※骨挫傷にも酸素カプセルがとても有効です。
まとめ

骨折をすると「安静にするしかない」と思われがちですが、回復のためにできることは他にもあります。安静を保ちながら適切なケアを行うことで、回復を早めることが可能です。中でも酸素カプセルは、体内への酸素供給を高め、組織の修復を促すことで、骨折後の早期回復が期待できます。ギプスを装着したままでも利用できるため、治療中の方にも安心しておすすめできるケア方法です。
