オスグットとは?

オスグッド・シュラッター病(オスグッド)は、10~15歳の成長期に多い膝のスポーツ障害で、膝の曲げ伸ばしが多い競技ほど発症しやすいとされています。
膝下や膝周囲の痛み・腫れが主な症状で、一度良くなっても運動再開で再発しやすいのが特徴です。成長が落ち着くと多くは軽快しますが、痛みや変形が残る場合もあるため、一度でも発症した場合は膝の状態を継続的に観察・ケアすることが大切です。
オスグットの症状は?
オスグッドは、膝のお皿の下にある脛骨粗面に炎症が起こるスポーツ障害です。
運動時の痛みや押したときの痛み(圧痛)、腫れや熱感がみられます。
運動を制限すると症状は落ち着きますが、再開すると再発しやすいのが特徴です。
オスグットの原因は?
成長期に不安定な脛骨粗面が大腿四頭筋に強く引っ張られることです。
成長期の脛骨粗面はまだ脛骨と完全に癒合しておらず、そこに付着する大腿四頭筋が、膝の屈伸を繰り返すことで強い牽引力を加えます。
特に膝の曲げ伸ばしが多い激しいスポーツではこの負担が繰り返され、摩擦や炎症が起こり、痛みや腫れの原因となります。
オスグットQ&A
Q:オスグットはどのくらいで治りますか?
A:年齢や症状の程度にもよりますが、基本的には約1か月間、激しい運動を控えることで改善が期待できます。ただし、学生の場合は部活動を完全に休むことが難しいケースも少なくありません。そのため青森市さいとう整骨院では、無理に休ませるのではなく、練習量や内容の調整をご提案しています。オスグッド病は、大腿四頭筋の強い牽引力によって脛骨粗面に負担がかかることが主な原因です。練習量を調整することで膝への負担が軽減され、組織の回復が促進されます。運動量を抑えている期間に、ストレッチ、酸素カプセル、各種治療を組み合わせることで、痛みの緩和だけでなく、競技復帰後の再発予防にもつながります。最後に、オスグッドは成長痛の一種でもあります。無理に「早く治そう」と焦えるよりも、上手に付き合いながらケアしていくと、気持ちの面でも楽になります。
Q:オスグットに効果的な治療はありますか?>
A:青森市さいとう整骨院では、オスグッドに対して「超音波治療・酸素カプセル・干渉波」をおすすめしています。
超音波治療は骨折治療にも用いられ、温熱作用により膝蓋靭帯の緊張を緩和し、牽引力や炎症を抑えます。
酸素カプセルは溶解型酸素を体内に取り込み、組織の回復を促進します。
干渉波は太もも前(大腿四頭筋)の筋緊張を和らげるのに効果的です。
Q:湿布は有効ですか?
A:患部に熱感と安静時痛があれば冷湿布をおすすめします。熱感も安静時痛もなければサポーターのみで大丈夫です。
Q:スポーツ中に気をつけることはありますか?
A:オスグットは運動の前後に痛みがでやすいので、運動前は入念なウォーミングアップ、運動後はアイシングを徹底しましょう。
Q:どのようなトレーニングをすれば良いですか?
A:一般的にオスグットを発症する方は太もも前の筋肉に過剰な負担をかける傾向にあります。試しにスクワットをしてみて下さい。そのときにつま先側に体重をかけているorかかと側に体重をかけている、どちらになりますか?つま先側に体重をかけている方は普段の運動をしているときも体重のかかり方は同じです。つまり、もも前の筋肉に負担をかけているので、オスグットになりやすいのです。反対にかかと側に体重をかけている方はもも裏の筋肉に負担をかけているのでオスグットにはなりづらいです。したがって、かかと加重を意識したスクワットをトレーニングしてもも前の筋肉に負担をかけない身体作りが必要になります。
当院をご利用いただいた患者様
(小学6年生 女子 バスケットボール部)
バスケット中に膝下の痛みが出現し、正座や圧迫で痛みが強くなる状態。
整形外科でオスグッドと診断されましたが改善せず、さいとう整骨院へ転院。
超音波・ハイボルテージ治療とマッサージ、ストレッチ指導を受け、現在は痛みが軽減し練習を再開しています。
再発の可能性があるため、継続的なケアが大切とのことです。
(中学校1年生 男子 サッカー部)
ランニング中に膝下の痛みと熱感が出現し来院。
安静時痛はないものの、膝の曲げ伸ばしで痛みがあり、エコー検査でオスグッドと診断されました。
現在は練習量の調整・太もも前のストレッチ・酸素カプセルを併用して治療中です。
人体模型を使った説明が分かりやすく、安心して通院しています。
(中学2年生 男子 野球部)
1週間前からしゃがむと膝下に痛みが出て来院。
急な身長の伸びによる成長痛と思っていましたが、オスグッドと診断され、状態が強いため約1か月の練習中止を指示されました。
その間はリハビリを毎日継続し、現在は痛みはほぼ消失。
今後は練習復帰を予定しています。
