電気治療の仕組み
今回は整骨院、整形外科などでよく耳にする「電気治療」についてご説明します。
電気治療の主な目的は痛みの緩和(関節痛、筋肉痛、神経痛)です。
それではどうして電気治療で痛みが緩和するのでしょうか?
痛みって何?
このブロックでは痛みについて詳しくご説明させていただきます。
痛みはケガをしたときに感じる急性の痛みと、そうではない慢性の痛みに分かれます。
<急性の痛み>
ケガをすると損傷した組織から痛みの物質が放出され、その物質を全身に張り巡らされているセンサーが感知します。このセンサーが痛み物質を感知すると電気信号を脊髄神経に伝え、さらに脳へと送られます。このとき、脊髄神経に届いた信号がそのまま運動神経に伝わり、痛みの発生場所まで送り返されます。こうして、脳を介さずに筋肉の収縮が起こります。これを反射といいます。
うっかり熱い物や痛いものに触れた人が即座に手を引っ込めるのはこの一例です。
痛みの信号は脳へも送られ、脳が信号を処理しそれを痛みと解釈して初めて私たちは痛みを意識します。電気治療はセンサーが痛み物質を感知する前にポンピング作用により筋肉をほぐし血流を促進させて痛み物質を除去することができます。そのため痛みが緩和します。
<慢性の痛み>
慢性の痛みは様々な要因が考えられます。
代表的なものとして筋肉の緊張が原因で末梢神経が圧迫され、末梢神経の経路に沿って痛みを生じる慢性的な神経痛があります。このケースは電気治療により筋肉の緊張を和らげ神経の圧迫をなくし痛みの緩和を図ることができます。
電気治療の適応
・鎮痛(痛みを和らげる)効果
・鎮静(炎症を抑える)効果
・血流促進
・筋緊張の緩和
・関節の可動制限の緩和
・末梢神経麻痺の緩和
・ケガの回復
適応疾患
- 疼痛性疾患
- 首や腰からくる手足のしびれ
- 捻挫
- むち打ち
- 肩こり
- 五十肩
- 背部痛
- 腰痛
- 膝痛
- 関節痛
- 腱鞘炎
- 関節水腫
- 神経痛
- 筋肉痛
- 筋疲労
- むくみ