症状別一覧


頚部

頚椎捻挫

頸部外傷の中で、脱臼や骨折がなく、神経症状も生じないものを頚椎捻挫と呼ぶ。前縦靭帯、後縦靭帯、棘上・棘間靭帯、椎間関節、脊柱起立筋、胸鎖乳突筋まどの軟部組織の損傷である。

バーナー症

コンタクトスポーツや各種格闘技で、頭部や肩に強い衝撃を受けた瞬間に、頭部から上肢にかけて焼け付くような痛みをともなったしびれをきたす。

頸椎椎間板ヘルニア

頸椎椎間板内の髄核が線維輪を突破し、脊柱管内に突出した状態を椎間板ヘルニアと呼ぶ。ヘルニアが神経根を圧迫した場合には、神経根障害を呈し、脊柱菅狭窄症を併せ持って脊髄を圧迫した場合には脊髄障害を呈する。

頚椎症

椎間板の退行変性やルシュカ関節及び椎間関節の関節症性変化に起因する疼痛や障害の起こった状態を頚椎症と呼ぶ。


肩部


・野球肩
投球動作によって発症した痛を主とする関節傷害の総称で、使いすぎ障害として徐々に発症する場合が多い。

・水泳肩
クロールやバタフライなどの関節を大きく動かす泳法を繰り返すことで、関節内部や周辺の腱板に炎症や断裂が生じる状態のことです。

・やり投げ肩
野球肩と同じで、ボールを投げる動作に伴って肩関節周辺に発生する痛みの総称です。 投球障害肩ともいわれます。やり投げなどの競技でも発症します。

腱板炎

腱板炎は、筋疲労による腱膜炎や筋付着部炎などが腱板を構成している筋に生じ、痛みと運動制限が生じた状態をいう。特に棘上筋腱が烏口肩峰アーチを通過する際に、機械的なストレスが繰り返し加わることで炎症が出現したり、腱板の変性を助長させたりすることが多い。
腱板断裂は、転倒や衝突などの外傷やオーバーユースによる非外症などで腱板を損傷した状態をいう。多くは外傷性でみられるが、中にはバレーボールのアタック動作などの急激な力が加わるために断裂が生じたり、繰り返し使用することで腱板付着部の関節面に張力がかかり断裂したりすることもある。

・インピンジメント症候群
野球肩の原因の中で多いのが「インピンジメント症候群」です。
“インピンジ”という言葉は”衝突“、症候群というのは病名と考えると、「衝突病」ということになります

・上腕二頭筋長頭腱炎

野球の投球動作、テニスのサーブ、バレーのアタックなどオーバーハンドスポーツをされるアスリート、トレーニングのお好きな方、重労働をされる方に多く見られます。上腕二頭筋は腕を上げたり肘を曲げたりするときにつかいます。その際にかかる、腱とトンネルでの摩擦により、炎症を引き起こします。

肘部


・野球肘
成長期にボールを投げすぎることによって生じるの障害を野球肘といいます。

・テニス肘
テニス肘とは、手首に負担がかかる動作を行った時、の外側から前腕(ぜんわん:から手首の部分)にかけて痛みが起こる症状のこと。 正式には「上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)」というの病気です。


・指の捻挫や手関節ねんざ
手をついたり、手をひねったりして手首の靭帯の損傷が起きた状態です

腰部・股関節・ふともも

<腰部>
・筋筋膜性腰痛症
スポーツ活動等によって起こる腰の筋膜や筋肉の損傷による腰痛の一種です。

・腰部捻挫
ぎっくり腰や急性腰痛症とも呼ばれます。 重い物を持ち上げる、交通事故に遭うなどの衝撃により、腰椎に無理な力が加わり、突然起こる痛みが特徴です。

・そけい部痛症候群
下肢の外傷後や体幹から股関節にかけてスポーツによる使い過ぎなどによって筋力低下や柔軟性低下、拘縮が起こり、それが鼠径部周辺の痛みとなる症状です

・梨状筋症候群
 坐骨神経は、骨盤からでて足へ向かいますが、その際、骨盤の出口のところで、梨状筋という筋肉とのトンネルを通ります。 この筋肉は通常柔らかいのですが、負担がかかって硬くなってしまうと、おしりに痛みを起こしたり、側を走る坐骨神経をつぶしてしまいしびれがでてきます。

・ふともも肉離れ
前面は大腿四頭筋、後面はハムストリングの筋部分断裂です。 筋肉が伸ばされながら収縮すると、筋力に負けて部分断裂を生じることがあります。 それが「肉離れ」です。

膝部


・ジャンパー膝
バレーボールやバスケットボールなどでジャンプや着地動作を頻繁に行ったり、サッカーのキック動作やダッシュなどの走る動作を繰り返したりするスポーツに多くみられる、オーバーユースに起因するのスポーツ障害です。 大腿四頭筋の柔軟性低下が要因の1つに挙げられます。

・ランナー膝
ランニングによる膝障害の代表です。原因は膝の屈伸運動を繰り返すことによって腸脛靱帯が大腿骨外顆〈がいか〉と接触(こすれる)して炎症(滑膜炎)を起こし、痛みが発生します

・平泳ぎ膝
平泳ぎ特有のキックを反復することによって起こる障害です。

・腸脛靭帯炎
大腿骨外顆周辺に限って圧痛が存在します。腸脛靱帯は明らかに緊張が増し、時に靱帯の走行に沿って疼痛が放散します。
 初期はランニング後に痛みが発生しますが、休むと消失します。しかし、ランニングを続けていると次第に疼痛は増強して、簡単に消失しなくなってきます。

・各種靭帯損傷
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・シンスプリント
ランニングやジャンプ、切り返しの動作が多いスポーツでよく起こるすね内側に生じるスポーツ障害。

足部


・アキレス腱炎
アキレス腱は筋肉と骨をつなぐ役割をしています。 この部分に明らかな外傷などがなくても、小さな断裂や損傷がありこれらと再生を繰り返していく過程でアキレス腱自体に炎症を起こし痛みを伴っている状態をアキレス腱炎といいます。

・足関節捻挫
スポーツ選手にとって足関節は重要で、かつ繊細な動きを求められる関節の1つです。足関節捻挫(靱帯損傷)はスポーツによる急性外傷としては最も頻度が高く、かつ重症度の高い障害ですが、軽視され慢性化する場合が多いので注意を要します。

・足底腱膜炎
長時間の立位や歩行、ランニングなど足底に負担の加わる動作を過剰に繰り返すことにより足底腱膜に炎症が生じ、踵(かかと)の内側前方から中央にかけて痛みが生じます。