ジャンパーズニーとは?
「ジャンパーズニー」とは、膝の「屈伸運動」を繰り返すことで「膝蓋腱」「大腿四頭筋腱」に発症する「膝のスポーツ障害」です。
特徴1 ジャンプと着地、ダッシュとストップを繰り返すなどの「膝を使い過ぎる」動作で発症リスクを高めます
特徴2 12~20歳の男子が発症しやすい障害です
特徴3 スポーツマンに限らず日常生活で膝を過度に屈伸することが多い方でも発症します
ジャンパーズニーの症状は?
ジャンパーズニーは「膝蓋腱」に炎症がおき、主に「運動時痛(運動したときに痛くなる)」を訴えます。膝蓋腱は「膝蓋骨=膝のお皿」のすぐ下にあるので「膝の下」に痛みを感じますが、「大腿四頭筋腱」にも炎症がおきた場合は「膝上から膝全体」に不調を感じることもあります。痛みのほか腫れや張りといった症状もあり、重症化すると「腱断裂」にいたることがあります。膝の屈伸運動をすると痛むため、ジャンプやダッシュなど膝の瞬発力をいかすスポーツをしている場合では大きな障害となります。階段の昇降、膝を曲げて荷物を持ち上げるといった日常的な作業ができなくなることもあります。
ジャンパーズニーの原因は?
膝は太もも前方の「大腿四頭筋」が縮むことで曲げることができます。大腿四頭筋は「一部の骨盤」や「大腿骨」からはじまり、脛骨の「脛骨粗面=膝の下にある、でっぱり部分」に付着します。この筋肉は膝の上で「腱」という丈夫な組織に変わりその中に「膝蓋骨」が存在します。また、膝蓋骨を包み込んで脛骨粗面まで伸びている組織を「膝蓋腱」といいます。ジャンプを繰り返すスポーツや日常生活で膝の屈伸を頻繁に行っていると、大腿四頭筋の牽引力で膝蓋腱や大腿四頭筋腱に少しずつ傷がつきます。多くは膝蓋腱の損傷により膝下に症状が見られますが、大腿四頭筋腱も損傷することがあります。この場合は膝上から膝全体に症状が見られます。 成長期では筋肉が未発達なので、過度な運動で一部の筋肉に負荷がかかり硬くなることがあります。筋肉が発達した大人でも日頃の筋肉疲労の蓄積で筋肉の柔軟性は消失します。ジャンパーズニーも大腿四頭筋の柔軟性が消失し動きが悪くなった上に急な動きをすることで傷つきやすい状態になり発症するリスクが高くなります。
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