コンタクトスポーツで人や物にぶつかったり、転倒して体の筋肉や血管、神経などが損傷を受けた状態です。「打ち身」とも呼ばれ、サッカーやラグビー、格闘技など、選手同士が激しくぶつかり合うスポーツに好発します。打撲の程度は軽度のものから、完治するまでに数週間~数ヶ月のものまでさまざまです。軽度でも注意すべき点は重度の打撲で、骨化性筋炎やコンパートメント症候群を合併するケースがあります。
※骨化性筋炎➔打撲した筋肉組織が骨に置き換わる合併症です。局所の柔軟性が低下しますので再発したり慢性的な痛みを引き起こします。
※コンパートメント症候群➔打撲により筋肉の内圧が高まり、動脈が閉塞されることによって起こる筋肉や神経の阻血障害です。
スポーツの怪我で多い打撲は病院or整骨院どちらを受診するべきでしょうか?病院と整骨院のメリット・デメリット解説します。
■病院(整形外科)受診
メリット
・レントゲン・MRI検査で患部の状態を把握できる
・湿布を処方できる
・痛み止めの注射や飲み薬を処方できる
・健康保険を使用して適切な治療を受けられる
デメリット
・診療時間が短い
・待ち時間が長い
■整骨院受診
メリット
・エコー検査で患部の状態を把握できる
・健康保険を使用して適切な治療を受けられる
・繰り返し捻挫しないようにリハビリ指導をおこなう
・超音波や電気治療を受けられる
・テーピング固定が受けられる
・待ち時間がない
・診療時間が長いので仕事帰りでも通院しやすい
・親切・丁寧に問診から治療までおこなう
・湿布を処方できる
デメリット
・痛み止めの注射や飲み薬を処方できない
このようにどちらも一長一短でメリット・デメリットがあります💦
したがって皆様の生活環境や患部の状態を照らし合わせて、受け入れ機関を選択してみてはいかがでしょうか?
打撲と骨折は体表からの見分けがつきずらいのが特徴です。したがって判断できない際は、画像診断ができるエコーを設置している整骨院や、レントゲン・MRIがある整形外科を受診することをおすすめします。
打撲の程度によって痛みのレベルが違います。
・軽度であれば患部の軽い圧痛と運動痛
・中度になると患部の腫脹、熱感、中程度の圧痛、関節可動域制限
・重度であれば内出血、強い関節可動域制限、圧痛、安静時痛、熱感
※1週間以上経っても痛みがひかない場合は医療機関を受診されることをおすすめします。
打撲(だぼく)したらこの4ステップをおこないましょう!覚えておくと便利ですよ~
R=REST(安静)
患部をあまり動かさず、なるべく安静に。ここで無理に動くと傷口がさらに広がるため回復に時間がかかります。
※これをおこなわないと捻挫がなかなか治らない原因になりますので要注意!!
I=ICE(冷やす)
患部を氷や冷水などで冷やします。
15分程度冷やして感覚が鈍くなってきたら、一度冷やすのを中止します。そして感覚が戻ったらまた冷やします。これを1日朝・昼・晩で3回ずつおこないます。
※凍傷にならないように注意!!
C=COMPRESSION(圧迫)
患部の腫れを抑えるために包帯固定やテーピングをします。
ただし、あまり強く圧迫は患部の循環が悪くなる為、自分で行う場合には数時間事に巻き替えましょう。
E=ELEVATION(挙上)
心臓より高い位置に患部を挙げて出血を抑えます
手であれば三角巾を用いたり、足であればクッションなどの上に足を乗せておくといいです。
打撲の好発部位No1は太もも(大腿部)になります。大腿部筋挫傷(いわゆる’モモカン’)
今回は太ももの正しい治しかたをお伝えします。皆様のご参考にしていただければ幸いです。
打撲により筋・筋膜や周囲の血管が損傷して出血を起こします。大腿四頭筋(太もも前の筋肉)の中でも、中央の深いところにある中間広筋に多く発生し、その中間広筋が筋挫傷を起こすと、重症度により膝関節の屈曲制限(可動域制限)が起こります。軽症例では膝関節 90 度以上の屈曲が可能であり、45〜90 度であれば中等症、45 度以下に制限される場合は重症と定義されています。
また、筋挫傷の合併症として急性コンパートメント症候群と骨化性筋炎に注意!!
■急性コンパートメント症候群➔受傷後 12〜24 時間くらいのタイミングで、腫脹により皮下の区画の内圧が急高し筋肉が阻血状態になり壊死します。
■骨化性筋炎➔受傷後3〜4週間しても症状が残存しているようなケースで見られ、損傷した筋肉の一部が骨化してしまう疾患です。
【骨折を伴わない打撲の正しい治し方】
Step1
RICE処置と固定➔筋肉にかかるストレスの軽減、腫れや内出血の抑制のためにテーピング及び包帯で固定します。
Step2
電気治療・超音波治療・マッサージ➔組織の早期回復のため
Step3
リハビリ➔日常生活やスポーツができるように現場復帰をはかります
腫れ・痛み・熱感、皮下出血などの症状がみられます。強い痛みの場合は安静にしてアイシングしましょう。長時間激しい痛みが続く場合や、だんだん腫れや痛みがひどくなる場合は、骨折が疑われるため、必要に応じて医療機関を受診して下さいね。
打撲を早期に治すにはどのようにしたらいいのでしょう?
4ステップで説明していきます。
■Step1
受傷➔3~5日は炎症期が続きます。この時期は患部の熱感、腫脹、疼痛があるので運動を中止させます。
※ただし、患部に負担がかからない運動はしても大丈夫です。
治療は患部の固定とアイシング、超音波、ハイボルテージ(高周波)がとても効果があります。
■Step2
受傷後6日経過➔固定の強度を少し緩和させ、関節可動域を改善させるためにマッサージや超音波、EMS(筋緊張緩和)をおこないます。
■Step3
受傷後10日経過➔固定を外し段階的にリハビリを開始します。
この期間でも痛みがある場合は治療も併用します。
■Step4
受傷後15~20日経過➔スポーツ現場や職場で普通に活躍できるようになります。
~まとめ~
打撲を早期に治すために適切な固定による患部の安静と、損傷組織の活性化のために各種物理療法や可動域改善のためのマッサージ、再発させないためのリハビリをおこなうことが重要となります。
さいとう整骨院はこの4つのStepをトータルサポート!!
打撲による内出血は受傷後2~3週間経過すると徐々に薄れ、体表から確認できる内出血の色は重力の関係で末端に移動します。
打撲した患部を触ると「こりこり」したしこりのような異物を体表から確認できる場合があります。このしこりは「瘢痕組織」(はんこんそしき)というものです。
【第1位】大腿部打撲(太もも)
サッカーやバスケット、空手、柔道などのコンタクトスポーツに多く見られます。腫れや痛み、皮下出血などの症状がみられます。打撲の衝撃が強いと膝関節が曲げられなくなり足を引きずり歩行します。そのような場合は無理に動かさず、安静を保ちましょう。氷のうや濡れタオルなどで患部を冷やすと、腫れや痛みが和らぎます。長時間激しい痛みが続く場合や、だんだん腫れや痛みがひどくなる場合は、骨折が疑われるため、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
【第2位】頭部打撲
格闘技やラグビー、剣道に多く見られます。頭痛や吐き気、めまい、ふらつき、意識障害、頭蓋内出血(とうがいないしゅっけつ)、脳震盪(のうしんとう)などの症状が現れます。その場に立っていられない、意識障害、嘔吐、悪寒、震え、手足の冷え、などの明らかな異常がある場合は、ただちに医療機関を受診してください。
頭部の打撲は致命傷になることもあります。頭蓋内の損傷が疑われる場合は、むやみやたらと動かすのは禁物です。救急車を呼んで救急隊員や医師の判断を仰ぎましょう。
【第3位】胸部打撲
サッカー、格闘技などのコンタクトスポーツに多く見られ、痛みや息苦しさ、吐き気などの症状が挙げられます。肋骨骨折を併発しやすいので注意が必要です。痛みで寝返りができない、身体を少しでも動かすと痛いなどの症状が1週間以上続くようなら医療機関を受診して下さい。肋骨や胸骨を骨折していると、呼吸困難に陥ったり、血痰(けったん)が出たり、脈拍が乱れたりする場合もあります。
【第4位】首・背中の打撲
ラグビー、アメフトに好発します。手足の感覚・知覚・運動障害や息苦しさ、吐き気などの症状がみられます。首や背中には重要な神経が走っているので、打撲の衝撃でそれらが著しく損傷すると、呼吸障害や手足のマヒが残る可能性があります。まずは呼吸の状態と手足の動きを確認しましょう。意識障害、嘔吐、悪寒、震え、手足の冷え、などの明らかな異常がある場合は、ただちに医療機関を受診してください。
打撲はぶつけた直後よりも時間が経過した後に痛みが増加する傾向にあります。したがって軽度であれば1週間~2週間で、中度であれば3週間~4週間、重度であれば一ヶ月以上を目安に回復します。しかし、青紫色のあざが一ヶ月程度残ったり、骨が突き出たような場合は、骨折している可能性があります。
打撲したらどの湿布が効くの?たくさん種類があってわからない?
このようなお悩みの声が多数寄せられました。そこで当院イチオシの商品をご紹介します。
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もし、詳細を知りたい方は当院までご連絡下さいね~!!
■健康保険施術
整骨院・接骨院は急性期外傷(骨折・捻挫・打撲・挫傷・脱臼・肉離れ・打ち身・むち打ち)に対し健康保険を適用させて施術ができます。問診後に患部をエコー(画像診断装置)で確認し、骨折・打撲の有無を判断します。スポーツマッサージ、電気治療、固定を行います。
■超音波治療(保険外施術)
「超音波の特徴」は皮膚から数cmもの深い細胞に音波をあて温熱治療をおこなうことができる。では、具体的にどのような効果をもたらすのだろうか?たとえば、肩こりの原因は血の巡りが悪くなること。筋肉が絶えず収縮した状態になり、毛細血管を圧迫して血流が停滞。すると、細胞からの老廃物の排出がうまくいかなくなり、疲労物質が筋肉にたまってしまう。「超音波」は、温熱作用により血管拡張効果をもたらすため、肩こりの治療に最適となる。また、神経組織やケガをした組織への作用もあるため、捻挫・関節炎・打撲による痛みや腫れにも効果があります。
このような方におすすめ!!
・大事な大会出場に間に合わせたい、なんとか早く治したい。
・レギュラーから外れたくない
・コンディションを常に正常に保ちたい
・ハイパフォーマンスをしたい
・繰り返す捻挫・打撲、肩こり、関節炎の痛みを緩和させたい・断ち切りたい
■ハイボルト治療(保険外施術)
ハイボルト治療は高周波エネルギーを深部の筋肉、神経、靭帯に通電して組織を修復します。干渉波より深い筋肉、神経、靭帯を修復する効果が期待できます。
このような方におすすめ!!
・整形外科で異常なしと診断された「ぎっくり腰、ギックリ背中、腰痛、五十肩、指のしびれ、神経痛」など
・脳神経外科で異常なしと診断された「肩こり、偏頭痛」など
・スポーツ外傷「骨折・捻挫・打撲・挫傷・脱臼・肉離れ・打ち身・むち打ち」
・交通事故の後遺症
・交通事故による「むち打ち、腰痛」など
※骨折・脱臼は医師の同意が必要
■テーピング
テーピングには目的により使い分けます。
・ケガの早期回復を目指す
・患部の動きをサポートする目的
・圧迫による痛みの緩和を目的
患者さんの症状により「ホワイトテープ」「キネシオロジーテープ」などを施します。
■筋膜リリース
「筋膜」という骨や筋肉、内臓を覆っている薄い膜の圧力を抜くことで緩めていく施術です。
癒着してしまっている筋膜を緩めることで、血液やリンパの流れを促進し自己治癒力を高めていきます。
また、筋肉の動きをスムーズにすることで早期改善を目指します。
■酸素カプセル
我々が普段取り込んでいる「酸素」はヘモグロビンと結合して末端組織に運ばれます。これを「結合型酸素」といいます。この末端組織に「結合型酸素」を運ぶにはいくつかの障害があります。
・ヘモグロビンに結合できる酸素は限られていて多くは運べない。
・一つは毛細血管から細胞に侵入しずらい。
これらのことから「結合型酸素」は細胞に栄養を運びずらい一面があります。「結合型酸素」とは逆に、末端組織に溶け込んで運ばれる「溶解型酸素」があります。
これは「結合型酸素」よりも小さい粒子の酸素になります。
「溶解型酸素」は上記で説明した「結合型酸素の障害」を乗り越えることができます。
普段の酸素吸入だけでは体に摂り込むことが不可能な「溶解型酸素」を酸素カプセルで吸入できるのです。 つまり酸素カプセルは「溶解型酸素」を作り出し酸素供給度をあげる治療機になります。
このような方におすすめ!!
・大事な大会出場に間に合わせたい、なんとか早く治したい。
・レギュラーから外れたくない
・コンディションを常に正常に保ちたい
・ハイパフォーマンスをしたい
・打撲によるコンパートメント症状を緩和させたい
・打撲の痛みを緩和させたい・断ち切りたい