挫傷とは?

挫傷(ざしょう)とは?

挫傷はコンタクトスポーツでおこりやすいケガ

スポーツや日常生活で身体を何かにぶつける、うつなどして皮下組織や筋肉、靭帯などに傷がつくケガのことを『挫傷』といいます。特に強い打撲によって骨に近い筋肉(深部の筋)が損傷することを「筋挫傷」といいます。
また、スポーツ外傷や各種事故により、骨同士が衝突(関節)したり、衝撃が原因で骨内部に損傷をきたした状態を『骨挫傷』といいます。 大きな力で骨が折れると完全骨折、骨折までいかない状態で骨にひびが入った状態を不完全骨折といいます。 不完全骨折までいかず、骨の内出血を起こしている状態が、『骨挫傷』です。

どんなことで原因でおこるの?

コンタクトスポーツが原因で挫傷しやすい

「コンタクトスポーツ」と呼ばれるラグビー、アイスホッケー、柔道などでは代表的なケガです。サッカーの試合中に相手の膝が太ももにぶつかり(いわゆる「ももかん」と呼ばれるもの)太ももの筋肉を痛めた、も程度によっては挫傷と診断されます。日常生活では、転倒、交通事故などでぶつけたところの損傷程度で挫傷と診断されることもあります。

挫傷の症状は?

挫傷の症状は痛み、内出血、腫れが出現する

ぶつけたところに痛み、皮膚損傷があれば出血、内出血があれば皮膚の変色や腫れ、手で触れたときに熱っぽさを感じることがあります。ぶつけたり打ったりすることで起こるケガなので、衝突の程度によっては骨折、筋肉や腱の断裂など重篤な症状になることがあります。

挫傷したら受診するのは?
病院or整骨院?
メリット・デメリットを解説

挫傷で医療機関に迷ったら整骨院がおすすめ

スポーツの怪我で多い挫傷ですが受傷したら病院or整骨院どちらを受診するべきでしょうか?病院と整骨院のメリット・デメリット解説します。
■病院(整形外科)受診
メリット
・レントゲン・MRI検査で患部の状態を把握できる
・湿布を処方できる
・痛み止めの注射や飲み薬を処方できる
・健康保険を使用して適切な治療を受けられる
デメリット
・診療時間が短い
・待ち時間が長い
・適切な固定をしてくれない
■整骨院受診
メリット
・エコー検査で患部の状態を把握できる
・健康保険を使用して適切な治療を受けられる
・繰り返し捻挫しないようにリハビリ指導をおこなう
・超音波や電気治療を受けられる
・テーピング固定が受けられる
・待ち時間がない
・診療時間が長い
・親切・丁寧に問診から治療までおこなう
・湿布を処方できる
・適切な生活指導や包帯固定をしてくれる
デメリット
・痛み止めの注射や飲み薬を処方できない

このようにどちらも一長一短でメリット・デメリットがあります💦
したがって皆様の生活環境や患部の状態を照らし合わせて、受け入れ機関を選択してみてはいかがでしょうか?

混乱しやすい!打撲<挫傷<挫創の違いは?

挫傷と打撲と挫創は勘違いしやすい

〈打撲・打ち身〉
打撲は挫傷に比べて皮膚や筋肉などの損傷が軽度のもの
〈挫傷〉
ぶつけた衝撃で皮膚に傷がついた場合で、傷の深さが浅いもの
〈挫創〉
ぶつけた衝撃で皮膚に創がついた場合で、傷の深さが深く、縫合(皮膚を縫いあわせる)が必要があるもの

※傷・創の深さとは・・・皮膚は表面から「表皮(厚さ約0.2㎜)」「真皮(厚さ約2㎜)」「皮下組織(厚さ約4~9㎜)」の3重構造になっています。挫傷では表皮の損傷、挫創では皮下組織まで達した損傷をいいます(厚さは部位によって異なります)

まずは応急処置!

打撲をしたら医療機関を受診するべき

衝撃が強いほど体の損傷は大きくなります。まずは、安全を確保したうえで応急処置「RICE」をしましょう。
皮膚が傷つき出血があるときは流水で傷口を消毒し清潔なタオルなどで止血します。傷口からバイキンが入るのを予防しましょう。

R・・・体を休めます。
I・・・打ったところを冷やします。15~20分冷やす➔患部の感覚がなくなってきたら外す、を数回(24~72時間)繰り返します。氷嚢などを使いますが冷やしすぎないように注意しましょう。皮膚にキズなどの変形があるとき、冷却剤は使用しないでください。
C・・・内出血や筋組織の炎症を防ぐために圧迫しながら固定します。
氷嚢ごと固定してしまっても大丈夫です。
ただし、関節の固定や骨折のおそれがある場合は専門家の指示を仰いでください。正しい位置に固定しないと関節がはずれてしまう(脱臼)ことや、骨が曲がってくっついてしまうおそれがあります。
E・・・打ったところを心臓よりも高い位置にあげます。

応急処置のあとは?

挫傷で応急処置をしても治らない場合は病院か整骨院を受診すべき

ケガの程度やぶつけた部位にもよりますが、応急処置でよくなることもあります。しかし、頭部・胸部・腰部・骨盤などの強打は脳や内臓にも衝撃が加わっているので整形外科など各種診療科の受診をおすすめします。また、骨折しているかどうかも一見してわからない部位なのでしっかりと検査をしてください。
出血を伴う皮膚の損傷でなかなか出血が止まらない場合も受診してください。

挫傷の治療期間は?

挫傷の治療期間は1~2週間程度

筋挫傷の場合は一般的に痛み止めの湿布や塗り薬、包帯・テーピング固定、リハビリをすれば1~2週間ほどで完治します

挫傷の治し方

挫傷を早期に治すテクニックは超音波

スポーツ現場で発生しやすい挫傷ですが、どのような治療をすれば早期に完治するのでしょうか?
さいとう整骨院が解説します。筋挫傷の場合は一般的に痛み止めの湿布や塗り薬、包帯・テーピング固定、リハビリをすれば1~2週間ほどで完治しますが、大会が近いからもっと早く治したい、レギュラーを取られたくない、など通常の完治予想期間よりも早く治したいスポーツ選手は多いものです。この早期に治すために必要になってくるのが「ハイボルテージ」や「超音波」や「酸素カプセル」になります。どの治療機も患部の組織を早期に治すことが可能です。練習したいのにケガのためできない方々のお役に立てる優れものですので、ぜひご利用くださいね😁もし詳細を聞きたい方がいましたらご連絡くださいね!!
・公式ホームページ 

患部は冷やす?あたためる?どちらが適切か

挫傷したら患部を温冷交代浴すればいい

〈ケガをした直後〉
患部を冷やすことで血管が収縮し皮下出血や腫れ、炎症物質の生成を抑えることができます。
※冷やしすぎると「凍傷」になることがありますので、あて過ぎには注意が必要です。
〈受傷後1週間〉
皮下出血や腫れ、炎症は緩和します。この時期は患部を温めてから冷やす温冷交代浴をおこないます。血流が良くなり酸素と栄養が患部により行きわたることで組織の回復が促されます。
また、お湯につかった時、痛みがあまりないようであればお風呂にはいっても大丈夫です。ゆっくりマッサージをしてもいいですね。
また、シップには炎症止めと冷却効果があるものがありますので、痛みや腫れなどがあるときは活用しましょう。病院から処方されたときは医師や薬剤師に指示に、市販薬の時は登録販売者に確認し用法・用量を守って使用してください。

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